雑感

新型コロナウィルス流行の中、娘が発熱したらこうなった!という話。

これ、本当にどう落としどころを見つけるんだろう?

このまま自粛ムードが続くと経済的にはもちろんですが、精神的にもかなり厳しいですよね。

そんな新型コロナウィルス感染が終息しないさなか、少し前に大学生の私の娘が発熱しました。

結論から先に言いますよ。

娘は発熱してから5日目に解熱して、6日目には平熱に戻り今はピンピンしています。

もちろん、だからこそこうしてブログに書けるわけですが。

今、この状況で本人はもちろん家族、とりわけ子供が発熱した場合、近所のクリニックは受け入れてくれるのか?

検査はしてくれるのか?

薬は出してくれるのか?

いろいろ心配になっている人もいると思います。

というわけで今回は実際に私の娘が発熱して平熱に戻るまでの経緯を記事にしたいと思います。

このウィルス感染を取り巻く環境は日に日に変化していますので、あくまでも参考程度に読んで頂ければ幸いです。

Contents

【1日目】37.4℃から38.5℃へ、近所の開業医受診へ

朝、出勤しようとしたらいつもは寝ている娘が熱っぽいと起きてきました。

早速、体温を計ると37.4℃

こ、これは・・

私の会社は国の方針にのっとり37.5℃以上の発熱が本人はもちろん同居人にあった場合は自宅待機となります。

つまりは出勤停止ですね。

とりあえず上司に連絡、そうしているうちに娘の体温は38.5℃にまで上昇!

当然、自宅待機となりました。

娘の症状は特に咳もなく喉も痛くないとのこと。

おまけに腰が痛いというので「これはインフルだろう」と考えました。

となるとすぐに検査をしても正確には結果が出ないので夕方に近所のかかりつけのクリニックに行こうという事になりました。

念のため、事前に電話をすると来てもいいという回答。

ひとまず安心しました。

なぜかウィルス検査をしたがらない先生

夕方になりクリニックに行くと、先生はインフルも溶連菌もアデノも全く迅速キットを使った検査をしようとはしませんでした。(-_-;)

まあ、今となってはそれも仕方ないかと思いますし、信頼していた先生なのでおそらく娘の状態を見て推定診断をしたんでしょう。

たださすがにインフルくらいはしてほしかったのでお願いをして検査をしてもらいました。

結果は「陰性」

結局、検査はここまで。

診断はいわゆる「風邪」ということでした。

処方は下記の通り。

トローチ、うがい液、消炎鎮痛剤、抗生物質、総合かぜ薬、トラネキサム酸(扁桃炎,咽喉頭炎)、ケトプロフェンテープ(腰痛)

まあ、本当に「風邪」の処方と「腰痛」ですね。

とりあえず、そのまま自宅療養です。

37℃台に落ち着く

一時、38℃台だった娘の体温も37℃台後半にまで落ちてきました。

それでも劇的な改善は見られず心配な状態が続きました。

何が不安ってインフルじゃなかったということですね。

じゃあ、何?

ただ、信頼している先生なのでいわゆる「風邪」という診断を信じる事にしました。

薬が効いて明日には落ち着くだろう、そんな思いで1日は終わりました。

【2日目】安定するも依然37℃台前半をいったりきたり

2日目の朝、37.5℃にはいかないまでもそのあたりをいったりきたり。

当然、2日目も私は出勤停止の自宅待機です。

おそらくインフルでも溶連菌でも何かしら結果が出ていれば出勤許可が出たのでしょうが・・

まあ、少しづつ安定してきたので今日を乗り切れば大丈夫かな?

そんな気持ちで2日目も過ぎていきました。

熱はあるものの食事は普通に出来るのでそれだけは安心できました。

ただ、夜は熱、鼻水、そしていろんな不安でなかなか眠れないようだったので体力が心配でしたね。

【3日目】40℃に上昇、救急搬送

まあ、この時は正直言って焦りました。

私と奥さんが買い出しに出かけている間に急激に体温が上昇したらしく娘は自分で救急車を呼びました。

その連絡を受けた時は血の気が引きました。

救急車に乗り込むとすぐに言われたのが、

「病院に着いても新型コロナの検査は出来ませんがそれでもいいですか?」

はぁ?

そんな問題じゃないんだよ!

苦しんでいる娘をとにかく治療をして下さい!

そういう事なんですよ!

と内心むかつきましたが「ええ、大丈夫です!」と答えて救急車はようやく出発しました。

そんな状況下でも近所の人に見られたかな?などと余計な心配をしてしまう自分とそうせざるを得ないこの状況が悔しい!

インフル検査以外はしない病院

2つほど断られて3番目に受け入れ許可をしてくれた病院に娘は搬送されました。

しばらく処置室に入ってましたが、既に救急車に乗り込んだ時には落ち着き始めていたので大丈夫だろうとは思いましたが不安で足が震えました。

しばらくして担当医が出てきて説明を始めました。

まずはやはりインフル検査の結果は「陰性」

それ以外の検査はしていないが症状からしておそらく「溶連菌」だと思われるので溶連菌の処方箋を出すとのこと。

ちなみに処方してくれたのは下記の内容。

抗生物質、トラネキサム酸、去痰薬、解熱鎮痛剤

内容的にはかかりつけのクリニックでもらった処方とそれほど変わらない気もしますが、より溶連菌に特化した感じでしょうか。

思わず「溶連菌の検査はしてくれたのですか?」と尋ねました。

すると「娘さんの口があまり開かない状態ですし、今の段階では陽性、陰性は半々で間違った結果が出る可能性が高いので検査せずに診断しました。」との何とも?の返答。

まあ、先生の見立てを信用するしかないようです。

あくまでも「新型コロナウィルス」とは口にしない

これ、ちょっと滑稽なんですけど先生、あくまでも「新型コロナウィルス」とは口にしません。(-_-;)

「あれ」とか「それ」とかで表現します。(笑)

まあ、病院には他の患者さんもいますしことさら不安を煽ることにもなりますからね。

ただ、こちらもさすがに発熱から3日目でしたので「溶連菌」と診断するのなら本音をいうときっちり「溶連菌」の検査をしてくれればいいのに・・

そう思いますよね。

でも病院はあくまでも症状を見ての診断のみで検査はしてくれないわけです。

最初に行ったクリニックもそうでしたね。

うがった見方をするとこれ、仮に溶連菌検査をして「陰性」の場合、インフルでもなければ溶連菌でもない、となるとまあ病院的にはいろいろ面倒ですよね。

それにインフルや溶連菌などの検査自体が患者さんと至近距離で検体採取をするわけなので先生自身も感染の危険も増えるわけです。

いちいち先生が防護服に着替えて、なんて大変は大変ですからね。

そんな苦しい病院の立場が、先生の返答に窮する表情からみてとれます。(あくまでも個人的な感想ですが・・)

先生は明日も病状が良くならないようなら「それ」(笑)も心配なので一度いわゆる「相談センター」に連絡してもいいと思うと。

その際は、37.5℃以上という数字よりも本人の体調を優先したほうがいいと。

つまりは本人が体調が悪くなったと思えば37.5℃でなくても37.5℃と言って連絡してもいいと。

逆に37.5℃あっても体調が良くなっていると本人が思えば様子をみてもいいのでは、ということでした。

というわけで薬を受取り、鎮静剤入りの点滴の効果が効いてかなり落ち着いた娘と一緒に自宅に戻りました。

その後は、また37℃台前半で推移して3日目が過ぎました。

【4日目】髄膜炎のニュースに不安が募る

4日目の朝も残念ながら平熱には戻りませんでした。

もちろん私も自宅待機が続きます。

とはいえ、もう38℃台に上昇することはありません。

それでも今度は首の痛みが気になると落ち込みます。

というのも、新型コロナウィルスが原因で髄膜炎を併発か?というニュースが流れたんですね。

これはさすがに怖いですよ。

インフルでも何が怖いってこの髄膜炎からくる脳症ですからね。

それが新型コロナウィルスで起きるというなら首が痛いという娘が不安がるのも無理はありません。

が、よくよく聞くと娘の場合は首というより喉のリンパだとわかったのでまあ大丈夫だろうと。

それでも本人は心配でメソメソしていましたね。

それもこれもきちんと検査をしての確定診断がでていないのが原因でもあるんですよね。

そんなこんなで4日目も過ぎます。

これで発熱してから4日、いわゆる「風邪の症状や37.5℃以上の熱が4日以上続く方」という目安に該当するわけです。

このあたりの判断は迷うところです。

おそらく「帰国者・接触者相談センター」に連絡しても直近の渡航歴もなく感染場所に直接関連のない娘はその体温、症状も含めて自宅療養の継続となったでしょうね。

まあ、5日目の体調を見て判断することにしました。

ただ、病名がわからず娘や私達の不安は募るばかりですが。

【5日目】解熱、回復に向かう

5日目の朝、娘の体温は36.9℃まで下がりました。

睡眠もよくとれ、寝汗もかいたとのこと。

ほぼほぼ大丈夫だと思いましたが、念のため会社は自宅待機となりました。

娘は首(喉)の違和感も和らぎ、明らかに体調が良くなっていくのがわかりました。

もう安心といえるでしょう。

ようやく家族にも明るさが戻りました。

ああ、良かった!

【6日目】36.2℃、完全回復!

早朝から娘が私の元に来て笑顔で「36.2℃!」と叫びました!

私は寝ながら拍手で返しました。(笑)

こうして不安と闘いながら発熱して6日目にして娘は回復しました!

本当にほっとしました、いろんな意味で!(-_-;)

私も無事、仕事に復帰です。

結論:病状を見て迅速な対応をしよう!

結局、娘さん何だったの?

と仕事に復帰してからよく聞かれたのですが「溶連菌でしょ」としか答えようがないわけですよ。(笑)

だって検査をしなかったとはいえ病院の診断結果と処方がそうなのだから。

今回、娘が発熱してからの経過を振り返るとまずは最初にかかりつけのクリニックが受け入れてくれたことはラッキーでした。

また救急搬送を受け入れてくれた病院にも感謝しなくてはいけませんね。

何より献身的に看病してくれた奥さん、熱と闘った娘本人もよく頑張ったと思います。

その上で今回のことで感じたことをまとめてみます。

  1. クリニック、病院はウィルス検査はしたがらない。
  2. 新型コロナウィルスとは口に出さない。
  3. 処方箋は溶連菌の内容
  4. 家族は周囲の目が気になる

こんな感じですかね。

娘の場合は結局、国の指針通り自宅療養をしばらく続けて治癒したわけですが、それもこうして回復したから言える話なんですよ。

自宅療養中は病名もわからないわけですから、とにかく不安でいっぱいです。

それが精神的にきついんですね。

もちろん、感染予防対策が用意できていない医療現場の不安、もし陽性患者が出た場合の業務停止に伴う様々なリスクはわかるのですが、それでも病名がはっきりしないというのは患者や家族にとっては不安でしかないんです。

そんな中、こんなニュースがありました。

新型コロナウイルスの医師への感染を防ぐためとして、日本医師会は11日、全国の医師会に対し、インフルエンザの迅速診断のための検査を行わないことの検討を求める通知を出した。

新型コロナウイルスに感染した患者にインフルエンザの検査をした医師が、新型コロナウイルスに感染した事例が北海道で判明。インフルエンザの検査で患者から飛沫(ひまつ)が生じて医師が感染する可能性が考えられるとして、検査はせずに、症状などからインフルエンザと診断することも求めている。

同医師会の担当者は「新型コロナウイルスの感染リスクがあることを患者によく説明して、理解を得ることが大切」と話している。(久永隆一)

引用:3/12(木) 19:43 朝日新聞デジタル

もちろん通知というわけで一斉にこのようになるとは思いませんが、今考えると私の娘に対する対応は既にこうした流れを組んでいたようにも思いますね。

小さなお子さんをお持ちの方は益々心配だと思います。

いろんな情報が飛び交いますが私は、本人の体調、気持ち、病状を最優先して近所のクリニック、断られたら救急車を呼んでもいいと思います。

本人がきついと言うのなら迷わず迅速に行動したほうが良いです。

万が一が起きたら後悔してもしきれませんから。

あとは、二次感染をしないようにですね。

私達もマスクはもちろん、娘の手に触れるものは全て別にして、娘の触ったもの例えば娘が出入りした部屋やトイレなどのドアノブを触った後はその都度手洗いなどを徹底しました。

季節は春めいてきたのに、なにか暗い気分でやるせないですが今しばらく辛抱するしかなさそうですね。

というわけで、新型コロナウィルス流行のさなか発熱したらどうなったのかという話でした。

不安に思う方の少しでも参考になったら幸いです。

それでは皆さん、お互いに気を付けましょう!

ABOUT ME
mitsutaka
50歳を過ぎてなお悩み多きミドルエイジが忖度無しで日々思う事を書き綴ります。

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