雑感

新型コロナウィルス感染がまるで「魔女狩り」になってきている恐怖。

一向に終息気配の見えない「新型コロナウィルス」

感染者が出るたびに各都道府県で発表が行われます。

何年か前に「新型インフルエンザ」が流行した時もこんな感じでしたね。

ただ今回の「新型コロナウィルス」はそれ以上に国中があたふたしているように見えます。

やはり「未知なるものへの恐怖心」がより不安をあおるのでしょうね。

もちろん高齢者や持病を持っている方の重篤化などを考えれば全く軽視できないウィルスでもあります。

しかしそうした病状に対する不安と同じくらい今、日本や世界中に起きている不穏な空気感に戦慄を覚えます。

というわけで今回の記事は「新型コロナウィルス感染が魔女狩りになっている」という話です。

不安になる気持ちは十分理解できるのですが、互いの気持ちを理解する冷静さもぜひ持ちたいものです。

Contents

対症療法のウィルスは他にもあるんだけど・・

今回の「新型コロナウィルス」はワクチンや有効な治療薬がないことも不安に輪をかけていますよね。

これがインフルエンザのようにワクチンや治療薬があり、発生から症状や治療、完治への流れがわかっているものならそこまでの恐怖心はないわけです。

乳幼児や高齢者の重篤化や感染力で言えばインフルエンザもとても怖い感染症です。

現にアメリカでは今猛威をふるっていますからね。

もっといえば、治療薬がなく症状に合わせた治療を行う対症療法を行っている感染症はたくさんあります。

たとえばアデノウィルスRSウィルスヒトメタニューモウィルスなんかもそうですよね。

でもこれらが毎年、こんな大騒ぎになることはありません。

それは完璧な治療薬はなくてもその経験値から症状別に有効な対症療法が、ある程度確立されているからでしょう。

そう考えるとやはり「初めてのもの」「知らないもの」という事は怖いんですよね。

だから人々が浮足立つのもわからなくもない。

感染者の数よりも治療から完治へのプロセスを発表してくれ!

政府も各都道府県も厚労省もマスコミも感染者情報は細かくリアルタイムに発表はするものの肝心な情報が抜けている。

どんな症状で、どんな治療を施して、どんな風に治ったのか・・

そのプロセスの情報、報道がなぜか少ない。

不安を軽減させるには成功体験が必要です。

「どのように治ったのか」を説明する事で「これは治る病気」という安心感が生まれます。

その説得性をもっとアウトプットするべきでしょう。

もちろんありのままの真実を報道することは民主主義において基本です。

しかし同時に国民に希望を持たせるのも政治家の役割です。

自らの失言、失政のつじつま合わせに周囲を振り回してばかりの政権では期待するだけ無駄かな。

魔女狩りが蔓延するとやばいぞ・・

まるで映画やドラマのようなニュースが流れました。

新型コロナウイルスの感染が広がる中、福岡市地下鉄で18日夜、マスクを着用せずにせきをしていた乗客がいたことを理由に非常通報ボタンが押され列車に3分の遅れが出ていたことが判明した。国内でも患者が増えており、乗客が過敏になったためのトラブルとみられる。
市交通局によると、18日午後8時ごろ、七隈線天神南発橋本行き(4両編成)の車内で、交通局につながる非常通報ボタンが押され、「せきをしているのにマスクをしていない人がいる」と男性から通報があった。次の停車駅の別府駅(福岡市城南区)で駅係員と運転士が現場に駆けつけ、口論していた2人をホームに降ろして話を聞いた。2人は隣同士に座っていたとみられ、下車後は和解した。
運転士が現場で対応したため、列車には3分の遅れが出た。市交通局は「マスクをしていない人がいるだけで非常通報ボタンを押すのは控えてほしい。乗客にはせきエチケットを呼びかけており、さらに周知を図りたい」としている。【杣谷健太】

*引用:毎日新聞2月20日

ついにここまできたか、という感じです。

本当にパニック映画のワンシーンのような出来事です。

たしかにインフルエンザ流行シーズンで私も通勤の地下鉄で隣の乗客がものすごく咳込んでいるのにマスクもせず口を押える仕草もしない時などはイラっときますよ。

それでも非常通報ボタンを押すまではしませんね。

その時は、私はマスクをしていましたが静かに場所を移動しました。

今回の事は福岡で初めて新型コロナウィルス感染が発表されたの受けての渦状反応だったのではないかと思います。

ニュースを見る限り高齢者のようでしたのできっと切実だったのでしょう。

なので気持ちはわかるのですが、それでもやはりやり過ぎです。

「マスクをしている=正義」ではありません。

マスクをしていないから・・

咳をしたから・・

そして「新型コロナウィルス感染者」だから・・

この人ですよ!!

といきなり手をつかんで訴えるような・・

そんな「魔女狩り」が蔓延するような日本であってほしくない。

マスクの有無も、咳込むのも、感染するのも・・

それは決して悪でも犯罪でもないんです。

最近は咳をするのも人目を気にせざるを得ない。

なんだか嫌な空気が漂ってきます。

ただもちろん常識として咳エチケットは守られるべきで、これは何も「新型コロナウィルス」というわけでなく今でもインフルエンザは発生しているので最低限のマナーですね。

社内で感染1号になったらやばいぞ!という恐怖

もうそんな空気、皆さんの職場でも流れていませんか?

もし職場で感染者が発生したら事業所の停止にもなりかねない!という空気がビンビン、上から我々下々に流されています。

そうなるともう熱が出ても我慢、なんとか自力で治して出社して「ただの風邪でしたよ!」と笑顔で答えるしかない。

だってそうでしょ、なまじ政府の目安通りにして病院に行って仮に「陽性」になったら下手したら社内で犯罪者扱いになりかねない。

これ、もう脅迫に近い。

50代の皆さん、私達も高齢者に足を突っ込んでいる年代ですから十分気を付けましょうね。

家庭内もギクシャク

この「新型コロナウィルス」、実は思わぬところにも影響が出ています。

それは我が家にも暗い影を落としているんですよ。

家庭内から感染者が出たら私の会社での立場はもちろん、世間から後ろ指をさされかねないと徹底した感染対策をしようとする奥さんとずぼらな私と娘の間で軋轢が・・

もちろん100%ずぼらな父と娘がダメなだけで奥さんが圧倒的に正しいんです。

それでも細かいところで感情の行き違いが出てきて家庭内の雰囲気が悪くなってきちゃうんですよね。

うーん、よくない、実によくない。

奥さんに謝ろう・・

おそらく来年の今頃は普通の風邪の原因ウィルスとなって騒がれることもなくなっていると思うのですが・・

自分にやれること、客観的な判断、相手の立場で

理想論と言われるかもしれませんが、結論です。

まずは「自分に出来る事を粛々と実行あるのみ」です。

手洗い、うがい、マスク、そしてちゃんと睡眠をとって体調を万全にしておく。

そう、言ってみれば普通の風邪やインフルエンザ予防と同じで良いわけですよ。

そして「冷静な視点、客観的な判断をする」ですね。

「未知の物」に対する不安や「肺炎」とか聞くと同じ怖い症状でも経験のあるインフルと比べて、より恐怖感を抱くのは仕方ありません。

それでもこれは「エボラ出血熱」とかではないんです。

なんだか今の騒ぎ方をみるとまるで「エボラウイルス」が蔓延しているかのような感覚になります。

というか、逆にもしもこれが「エボラウイルス」だったら今回の政府の対応は全く不安でしかないわけですが。

最後は「相手の立場に思いをはせよう」ですね。

自分の身に迫る恐怖を感じれば誰もが他人の事など構っていられないかもしれません。

それでも、まだそこまでのパニック状態でもないわけです。

少しだけ自分以外に思いを巡らす余裕を持ちたいものです。

そんなほんの少しの「優しさ」が案外、大きな力に変わると思うんですよ。

こんな時こそ、国でも政府でも役所でもない、一人一人の意識が試されるんですよね。

 

うーんなんだかんだ言っても

ああ、早く落ち着いてほしい・・

これが本音ですよ!

以上。

ABOUT ME
mitsutaka
50歳を過ぎてなお悩み多きミドルエイジが忖度無しで日々思う事を書き綴ります。

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